ケインズ―“新しい経済学”の誕生 (岩波新書)
ケインズ―“新しい経済学”の誕生 (岩波新書)
ケインズ―“新しい経済学”の誕生 (岩波新書)
岩波書店 岩波書店
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■でも、ケインズは嫌い 評価5 日付2005-08-19新書としては、この本が優れていることは、否定しません。
ただ、ケインズの理論のところで1箇所間違っている
箇所が今日から見るとありますが、それは仕方ないでしょう。
入門書としては、そこまで問う必要もないかと。でも、
私は、本書をもう10年以上前に読んだ感想が、「なんて、ケインズ
って、嫌な奴。俺のような、日本の貧乏大衆からは、かけ離れた
存在。しかも、鼻につくようなエリート主義。はっきり、言って
嫌い」そう思いました。今でも、そうした感情は、変わりません。
昨今の異常なまでの官僚批判イデオロギーの流布を思うと、この
本が経済学入門の書として、好評を得た時代が懐かしいとも思えます。
岩波新書の青版で、今でも著者が生きているのは、この本だけでは、
ないでしょうか。
■ケインズと世界 評価5 日付2005-03-06たとえば、宮本武蔵を知りたい、としましょう。
そのときに大切なことは、史実を暗記するだけで終わらせないことだと思います。
二刀に行き着くまで、決闘に望むまでの苦悩や決心など、
それまでの過程を知らなければなりません。
本書のメインは3章、歴史的名著『一般理論』の解説ですが、
1章、2章において、当時の英国の背景と
ケインズの半生を描き、彼が『一般理論』を執筆するまでの
プロセスが理解できます。この部分だけでも経済学史として
味わい深いものとなっています。
その後のケインズ経済学が資本主義社会に与えた影響も4章で記してあり、経済学の発展とその力がよくわかります。
ケインズ入門でもあり、経済学史入門としても成り立つ、名著だと思います。
■名著中の名著 評価5 日付2003-09-02金字塔である。長い間読まれている。ケインズ知るためにぜひ読んで欲しい。
■若者の人生を変えうる解説書 評価5 日付2001-01-06中学3年のとき、この書籍を読もうと思ったのは、ただ単に、文中に無限級数の数式が出ていたからだけの理由に過ぎなかった。 習ったばかりの無味乾燥な代数が、経済学と呼ばれる領域で、生き生きとした形で使われていることに、興味を持っただけなのである。しかし、実際に読んでみると、そこで描かれている内容は、近代経済学における革命-いわゆる、パラダイムの変換-そのものであった。古典派経済学の恐慌論に基づく経済対策は、恐慌を悪化させるだけであり、むしろ、その逆が必要なのであるということが、簡単な数学的説明を交えながら、分かりやすく説明されていた。それは、ケインズの「一般理論」の骨子そのものであった。そして、なぜ、それが、経済学者の世界観を、そしてまた、経済政策を転回させたのか、その理由も、解説が進むとともに、明白にされていた。
本来、解説書は、その原著作である「一般理論」の導入であるべきだろうが、私には、こちらの書籍の方が興味深かった。ケインズの生きた世界、その苦悩、その情熱、そして、その影響が、描かれていたからである。
この書でケインズを知った読者は、近代史に対する考え方も変わってくるだろう。近代国家の経済政策や経済状態の歴史に対して、より注意深くなり、より詳しい説明が必要と感じるようになるだろう。この入門書は、若い読者の人生を変える可能性を持った書籍である。
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