EUの知識 (日経文庫)

EUの知識 (日経文庫)


EUの知識 (日経文庫) EUの知識 (日経文庫)
日本経済新聞社 日本経済新聞社
¥ 945

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■EUの基礎事項をバランスよく知る上で、中身の濃い入門書 評価5 日付2006-05-03
フランスとオランダで欧州憲法条約が明確に否決されたニュースは、未だ記憶に新しいと思います。EUの深化と拡大は、主要加盟国の姿勢の変化により、停滞する形になりました。しかし両国が憲法条約を否決した背景はもちろん、欧州憲法条約の枠組みや、EUの基本的な運営方法等について、包括的に論じた著書は少ないと思います。著者の藤井氏は金融政策への骨太な取材で知られる日経新聞記者であり、以前にもEUに関する文庫本を出しています。しかし90年代に書かれたので内容が古い。最近のEUの動きを詳しく知りたいと思っていたので、改訂版の出版は非常に有難いことでした。
閣僚理事会などの主要機関、リスボン戦略などの経済政策、シェンゲン協定などの安全保障政策まで、EUの基本事項が、日経新聞記者らしい筆致で、淡々と記されています。主観や予測を極力排し、確かな事実のみを豊富かつ平易に記しているため、本書の内容はコンパクトながら、非常にバランスが取れています。当然本書は、EUを礼賛する内容ではありません。独仏の安定成長協定違反を巡る理事会と委員会の対立、EU独自財源を巡る西欧諸国と新規加盟国の対立、農業関連予算に絡む英国のリベート問題等を見る限り、現実のEUは、各国の動向に大きく左右されることが理解できます。無論本書はEUの優れた点も数多く取り上げ、悲観論には陥りませんが、反米意識からEUを過度に礼賛する著書が多い中で、バランスのとれた本書の内容は高く評価できます。
「東北アジア共同体」どころか、国家を超越した共同体の実現は、人権や法の支配や民主主義を共通理念とするEUですら難しい。一方でEUの市場・経済統合により、個人や企業が受ける恩恵は計り知れません。そうしたEUの利点と課題をバランスよく、根本的に知る上で、本書は文庫本ながら非常に中身の濃い入門書に仕上がっています。

■EU入門 評価4 日付2006-02-11
EUに対する知識が恥ずかしながら、
私のように殆どない人には、
ひとしきりの知識を植え込んでくれる本としては良いのでは無いでしょうか。
初心者の私も難なく一応の理解はできました。
これで小難しい本や記事を読むのに必要な
最低限のEUの知識は身についたかと思います。

次々と新版も出版され、
比較的新しい情報も載っているのも心強いです。

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