国際会計基準戦争
国際会計基準戦争
国際会計基準戦争
日経BP社 日経BP社
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1993年の国際会計基準委員会の定例理事会で、会計基準を世界的に統合しようというプロジェクトに、日本は唯一反対票を投じた。これが「日本経済を奈落の底に突き落とす一票」であり、またこのときが「戦争」の始まりであったと著者は言う。
本書は、国際会計基準をめぐる世界と日本の動きと、それがおよぼした日本経済への影響をドキュメンタリー風につづっていく。著者は、会計制度への不信が、国際社会における日本企業、そして日本経済そのものの不信につながり、長期的な経済低迷の遠因となったと指摘する。にもかかわらず、会計の国際化が遅れたのは会計基準の裁量権を大蔵省が握っていたことが原因であると主張している。
そして、遅まきながら「連結決算中心」と「時価会計」という国際会計基準の2本柱に準拠することで、日本の企業経営は大きな転換期を迎えているが、金融機関の含み損処理の先送りで会計基準の国際化が今後さらに遅れることに、著者は懸念を隠さない。
「国際会計基準」という単語すら一般にほとんど知られていなかった1991年から、「強く見えたのはモノサシ(会計基準)が狂っているからで、本当は日本企業は強くない」という仮説を立て、この問題に取り組んできた著者だけに、会計基準をめぐる動きの描写は非常にリアルでおもしろい。専門用語はほとんど使われていないので、会計の知識がなくても無理なく読めるようになっている。日本の経済と経営の問題を考えるうえで、是非読んでおきたい1冊である。(戸田啓介)
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■全く同感 評価5 日付2008-09-07仕事上、1980年くらいから海外から資金を調達する機会もあり、ヨーロッパとアメリカの会計の違いを実地体験してきたが、正直なところ理由はともかく、損を先送りしていく体質はもう日本が一番ひどかったように感じている。海外のアナリストからの質問に肩身の狭い思いをした日本の実務家は数知れないと思う。物差しは1つで結構。くだらない言い訳ばかり考えることから経理マンを開放してやって欲しといつも思ってきたので、ちょっと前進。本書が会計に詳しくないという他の方々のレビューもありますが、問題の本質はこの本に書かれていると思ってます。問題の本質は長いこと経理的な仕事をやっていますが会計の理論からはかけ離れているように経験的にそう思いますわ。
■疑問が晴れた 評価5 日付2003-02-28もし医者が,誤診したら,大問題になる。その意味で,日本の公認会計士の罪万死に値する。粉飾見破れん奴が,よくなるよ。それとも知てって,隠していたのか。また,国際会計を導入しようとした人に冷たいところマジキれそうになった。公認会計士,免許制になるの当たり前だと思った。追加,りそなで大問題になり,自殺者まで出たでしょう。(新聞にあり)
■?? 評価2 日付2003-02-27企業の経理で働いている人間(わたし)
には、物足りなかった。筆者が会計基準を
表面的にしか知らないのかなというのが透けて見えます。
政府や審議会の話などは、それなりに読めるんですけどね。
■会計基準についての霞ヶ関の動きがよくわかった 評価4 日付2003-01-17会計基準の改革が進み、役員報酬の開示など毎週のように新聞にニュースとなっていますが、本書はその動きをクロノロジカルに、わかりやすく説明しています。会計の専門書として会計基準の詳細を語るのではなく、会計基準に関わる大蔵省/金融庁、公認会計士協会などの機関や企業が何を考え、どのように改革を進めてきたかを説明しています。新聞記者の目で書かれただけあって、人の動きを中心に書かれているところが、読んでいて面白く、異色の書籍だと思います。公認会計士などの専門家の方や会計の問題点を追究したい大学の研究員の方には、物足りないと思いますが、一般の方にはむしろわかりやすい内容と思います。
■会計の素人の感想 評価3 日付2003-01-10この本は、そのタイトル通り、国際会計基準を巡る各国の主導権争いについて著述しており、その点で類書にはない内容となっています。会計の知識が無くても読めるので、その点ではお勧めです。
ただ、残念ながら、帯に書かれている「アメリカはな間違ったのか」という問いに対しては、明確な回答が示されていないと思います。
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