投資家と市場 ポートフォリオと価格はなぜ決まるのか

投資家と市場 ポートフォリオと価格はなぜ決まるのか


投資家と市場 ポートフォリオと価格はなぜ決まるのか 投資家と市場 ポートフォリオと価格はなぜ決まるのか
日経BP社 日経BP社 川口 有一郎
¥ 2,520

禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン
市場リスク 暴落は必然か
価格はなぜ動くのか 金融マーケットの謎を解き明かす
確率解析とファイナンス
投資インデックス・ハンドブック

■難しいですが、レベルアップできそうです 評価5 日付2008-06-22
私はこの本のターゲット読者だと思います。金融機関に勤務し、平均・分散アプローチによる最適ポートフォリオ選択の考え方に慣れ親しんでいますが、状態・選好アプローチについては聞いたことがあるものの、数学の知識が不足しており、勉強することが出来ていませんでした。丸善本店1Fにこの本が平積みになっており、「身近な事例、明快な言葉、シナリオで考えれば理解できる」といったキャッチフレーズに惹かれて購入しました。
100ページまで読んだところの感想です。ものすごく難しく感じます。たしかに難しい数式は出てこないのですが、厳密で無駄のない文章を追いかけていくのに、慣れないので、何故そうなのか、何度も立ち止まってしまいます。
ここまで読んで、平均・分散アプローチが二次の効用関数を前提にしており、それがとても不自然な前提であること、もっと包括的かつ現実的な効用関数を想定すべきだ、という話は、なんとなくわかりました。また、状態請求権の考え方は、たぶん、これまでの運用商品と保険商品を一緒に考えることが出来る可能性を垣間見せてくれ、かなりの知的興奮と期待を感じています。自分を次のレベルに連れて行ってくれそうな本に出会えたという予感をひしひしと感じます。
しかし、それにしても、この無駄の無い記述についていくのは難しいです。監訳者の先生のおられる早稲田大学で実務家向けに簡単な講義でもしていただけないか、とも思います。
■アセットプライシング理論の入門書 評価5 日付2008-06-07
プライシングカーネルを導入して、無裁定から資産価格の決定を説明する
のがアセットプライシングの基礎となっている。この分野は、コクランにしろ、
ダフィーにしろ、理論展開が数学でなされ難解である。

この本は、理論的なレベルを落とすことなく、実例とエクセルによるプログラム
(シャープのwebからダウンロードできる)によってひとつづつ、理論の背景と
意味がわかるようになっている。

アセットプライシングの理論の意味を知りたい人には大変助かる書物である。

ノーベル賞をとった経済学者が、ここまで理論をかみ砕いて説明して、本にする
ところに、アメリカの底力を感じる。
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