竹の魅力と活用
竹の魅力と活用
竹の魅力と活用
創森社 創森社 内村 悦三
¥ 2,100
竹資源―新素材 「竹」の産業化が始まった
タケ・ササ図鑑―種類・特徴・用途
竹細工の絵本 (つくってあそぼう)
図説 竹工入門―竹製品の見方から製作へ
「竹」のへの招待―その不思議な生態 (のぎへんのほん)
■多角的な視点で学ぶことができます 評価4 日付2007-06-03この本は、竹資源フォーラムでは、会報「Bamboo Voice第20・21号(合併号)」という扱いをされているもので、執筆者にも会員の方が多数おられます。
内容としては、竹の生産からその利用方法を、大変わかりやすく体系立てて紹介しています。竹に興味がある方や放置竹林に関心のある方等にはお薦め出来る本です。
第1章 竹の種類と性状・特性
第2章 竹の分布と生態・生産
第3章 竹の伝統的な用途
第4章 竹の現代的な利用
第5章 竹利用での地域活性化
第6章 竹の価値と可能性
竹の生態や利用目的にあわせた竹林の管理、伝統的な利用(筍、籠、竿、団扇、傘、楽器、生け垣、建築、竹紙etc)、伝統行事など文化的な側面、竹のパーティクルボードや衣料としての繊維利用など新素材としての活用の紹介と幅広く竹というものを紹介しています。これ一冊で竹というものがどういうものであるかを、多角的な視点で学ぶことができます。ただ、深めるという部分では少し弱いかもしれません。
放置された竹林を「未利用資源」と言う人もあるが、これを「有用資源」とするには、目的にあった適切な管理があって初めて「資源」を「素材」に変えるのだということも再確認しました。
プラスチック製品などに押されてしまった竹材ですが、木よりも短いサイクルで再生産ができるなど、環境破壊に繋がらず、素材としてはとても優れています。
しかし、現状は筍や竹製品自体が輸入され日本の竹や筍の海外との価格競争にやぶれ低迷し放置されている竹藪が目につきます。美しい竹林を見て育ってきた私にとっては悲しい限りです。何とか竹の復権ができないか。この本を読んで改めて考えました。
■今、竹の再認識を 評価5 日付2007-05-22 森林に対する竹林の割合は、わずか1パーセントという。それほどとは思わなかったが、暮らしの中に木材の占める位置に対して、やはり竹材は片隅に追いやられていて、目立たない存在である。竹には確かに魅力はあるが、表舞台にデカデカと立ちはだかるものではない。見捨てられ、忘れがちなるゆえに本書タイトルのように「活用」と言われねばならないのだろう。
さて、本書の構成は、オーソドックスな章立て…「竹の種類と性状・特性」「竹の分布と生態・生産」「竹の伝統的な用途」「竹の現代的な利用」「竹利用で地域活性化」「竹の価値と可能性」と至れり尽くせりの【竹百科事典】または【竹ガイドブック】になっている。
現代的意義からすれば、「竹資源活用フォーラム」への誘いがある。環境問題として森林破壊が重要視されている昨今、木質系資源である竹を木材の補完的な役割を果たせる天然資源として活用することができるのではないか、竹に長年関わってきた著者にはそのような意図も根ざしていたようである。竹と環境に関わる技術開発問題の提言は、確かに現代的意義があって、注目すべき点であろう。一つの問題提起として本書を繙いてほしいと念ずるものである。
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