図解 社会経済学―資本主義とはどのような社会システムか
図解 社会経済学―資本主義とはどのような社会システムか
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桜井書店 桜井書店
¥ 3,150
経済原論 (有斐閣Sシリーズ)
経済原論
統計学
経済学
社会経済学入門
■経済学の知とは? 評価5 日付2007-12-18マスメディアを使って大手株屋が「投資教育」とやらを喧伝する時代である。大学課程の経済学は、そのほとんどが「近代経済学」という名の市場=神とする新興宗教によって占められている。
学問に携わる者たちは、こうした状況に対する完全肯定か黙りを決め込んでいる。相も変わらずエゴノミスト=エコノミストが闊歩しているのだ。
本書は、極めて単純に経済とは社会の要素であり、社会そのものを総体として捉えることなくして経済を考えることはできないということを明確に示している。
著者はマルクス経済学の国際的な学者である。しかし(と、ここで逆説を使わねばならないのが問題だが)、世間の経済学部生や教養課程の1、2年生には必ず一度は読ませる必要がある。いかさまエコノミストのゆがんだ性向に嵌ってしまう前に。
学ぶことに制約を設けてはいけないという大手株屋の宣伝文句で言えば、大学という高等教育機関が経済学からマルクス経済学(批判)を、哲学から唯物論や疎外論を疎外している事態はいかがなものか。こうした事態は評者が学生をしていた20年も前から常態化し、誰も疑いさえ抱いていないかに見える。
その20年ものむかし、本書の著者の大谷禎之介訳によるヨハン・モストの『資本論入門』が出た。真のプロレタリア、モストによるこのパンフレットはマルクス自身がお墨付きを付けたものだったという。
そして今、プレカリアートが彷徨する我らの世界。真の教養とは、知性とはどういうものか。それは株屋がカリキュラムした投資教育でないことだけは、知性の名において間違いなかろうが!!
本書は経済と社会を考える際の基本書中の基本書だ。重厚かつ少し値も張るが、懇切丁寧な解説は本物の手応えである。一般賃金労働者はビジネス書ばっかり読んでいないで、たまにはこういう本物を読まなければ!!
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